競技銃を所持するには
銃を所持するためには警察(公安委員会)の許可が必要になります。また射撃は自分の銃で公認射撃場でしか出来ません。他人の銃を借りたり射撃場以外のでの射撃は禁止されています。

ライフル射撃を始めるにあたって最初に持てる銃はエアライフルまたはハンドライフル(エアピストルをライフルサイズに合わせて合法改造されたもの)です。

所持できる年齢は18歳からですが、各都道府県の体育協会の推薦を受けられれば14歳から所持できます。装薬ライフルやエアピストルはエアライフルやハンドライフルで経験を一定の期間および技能を取得しないと所持できません。

尚本サイトではポジションシューティング競技銃の所持許可に関したものだけの説明になります。
クレー射撃・狩猟等は別な制限等もあるのでここでは説明いたしません。ご了承ください。
講習会の受講

銃を所持するにあたり一番最初に各警察署で開催される通称初心者講習(正式名:猟銃等初心者講習会)に受講し最後のテストで合格する必要があります。

(1)申請書類等

  1. 猟銃等講習受講申込書 2通(1通でよいところもあります)
  2. 写真(タテ3.5cm×ヨコ2.5cm) 2枚(1枚でよいところもあります)
  3. 受講料
  4. 印鑑
  5. 住民票 1通(必要ないところもあります)
    申請書は各所轄によって異なる場合があります。居住地域の警察署にお問い合わせください

(2)申請

書類が用意できたらお住まいの所轄の警察署の保安課もしくは生活安全課の銃砲担当の係官へ提出して下さい。事前に電話で申請日と時間を連絡されておいた方がよいでしょう。毎月都内の警察署で持ち回りで行っているようですので一番近い場所を選んで申請すると楽に行けると思います。

(3)受講

講習は午前より午後にかけて1日かかります。講習の最後にテストがありこれに合格して初めて講習修了証書が受け取ることができます。

(4)合格

テストに合格されますと、講習修了証明書が即日(東京都の場合)交付されます。
修了証明書の有効期間は交付日より3年間です。この期間内に銃の所持許可申請を行って下さい。


エアライフル・ハンドライフルの所持許可申請
(1)所持する銃を選定

所持許可申請をする前に必ず所持したい銃を決め手置かなければなりません。
銃砲店や各支部の諸先輩方に聞くと良いでしょう。
銃砲店等で譲受け許可証を発行してもらいます。個人売買の場合には譲ってもらう方からの
譲受け許可証を発行してもらいます。これが無いと申請できません。

(2)所持許可の申請
  • その他所轄で準備されている調査書等
  • 印鑑
  • 申請料
  • 猟銃等講習修了証明書
  • 住民票
  • 戸籍抄本
  • 診断書
  • 経歴書
  • 同居親族書
  • 譲渡承諾書
  • 銃砲所持許可申請書
  • 写真(タテ3.5cm×ヨコ2.5cm)
上記の書類を持って警察に行く日を事前または当日に電話連絡を入れて申請に向かってください。

(3)所持許可証の交付

法律で決められた欠格事項に該当していなければ、申請から1〜2ヶ月で許可になります。
電話連絡があると思いますので、印鑑を持って許可証を取りにいきます。


(4)銃の引き取り

許可証を持って銃砲店等へ行き銃を引き取ります。
注意していただきたいのはこの時点ではまだ撃つことはできません。次の確認を済ませてからになります。

(5)確認

銃をお引き渡した日から起算して14日以内に警察署へ銃と許可証を持参して確認欄に印をもらいます。
これで撃つことができます。思う存分練習してください。

エアピストルの所持許可申請
(1)資格

満18歳以上で日本ライフル射撃協会を通じて日本体育協会からエアピストル所持の推薦を受けた方。

(2)推薦を受けるための条件
  • 所持するエアピストルの銘柄(メーカー名、型式など)を決める。
  • ライフル射撃協会が主催する「ライフルに関する講習会」を受講する。
  • 各種競技会に年2回以上参加する。
  • エアライフル立射の初段もしくはハンドライフルの初段以上の段級位をとる。
  • 日本ライフル射撃協会に入会する。
  • エアライフルまたはハンドライフルを所持する。
以上の条件を全て満たしたら地元のライフル射撃協会を通じて日本ライフル射撃協会へ推薦状の取得を申請します。申請が受理されたら日本体育協会が発行するエアピストル所持の推薦状を受け取れますが、500名の枠があるので空きが出るまで待つことになります。

(3)所持許可の申請

推薦状を添えてエアライフルの時と同じ要領で所持許可申請をします。許可の更新は出来ず2年ごとの新規申請になり、そのたびに推薦状が必要になります。


(※)年に2回以上(2年で合計4回)全国規模の大会に出場し、なおかつ、規定の段級位を取らないと推薦状の取得が出来なくなります。
スモールボアライフルの所持許可申請
(1)資格

満20歳以上(国民体育大会の選手、または候補者として都道府県体育協会の推薦を受けられれば18歳から)で日本ライフル射撃協会を通じて日本体育協会からスモールボアライフル所持の推薦を受けた方。


(2)推薦を受けるための条件


推薦状を取得するための条件をご説明します。
  • 所持するライフルの銘柄(メーカー名、型式など)を決める。
  • ライフル射撃協会が主催する「ライフルに関する講習会」を受講する。
  • 各種競技会に年2回以上参加する。
  • エアライフルのどれか1つの競技種目で5級(例:S60で600点満点中300点で5級)以上の段級位をとる。
  • 日本ライフル射撃協会に入会する。
  • エアライフルを所持する。

以上の条件を全て満たしたら地元のライフル射撃協会を通じて日本ライフル射撃協会へ推薦状の取得を申請します。申請が受理されたら日本体育協会が発行するライフル所持の推薦状を受け取れます。


(3)射撃実技の試験

火薬を使う銃を所持するためには実技試験が必要です。推薦状を取得したら警察に実技試験に必要な教習資格認定もしくは技能検定の申請を行います。申請後「射撃教習受講資格認定証」もしくは「技能検定通知書」が交付されたら、教習射撃場または技能検定射撃場で射撃場の備え付けライフルを使い実技試験を受験します。合格すると「教習修了証明書」または「技能検定合格証明書」が渡されます。これでようやく所持許可申請が出来ます。


(4)所持許可

実技試験の証明書が揃ったらエアライフルの時と同じ要領で所持許可申請をします。


(※)実技試験は1丁目のライフルの時のみです。2丁目からは日本体育協会の推薦状のみで所持許可申請が出来ます。日本ライフル射撃協会を退会すると、日本体育協会の推薦で取得したライフル銃は所持することが出来ません。

inserted by FC2 system